memo

日々のものづくり&気になることいろいろメモ

ブックハカセの絵本メモ@きっかけ

8月中旬ごろ、何か新しい作品を・・・と考えていたときに、
ふと、新しいとかじゃなくて、既存のものを深めるのもいいかも!と思いつきました。

ふだんのお仕事で、自分のイラストを参考にしていただいた中から、
よく「こんなかんじで・・・」と言われたりするものに、
“ブックハカセ”というキャラクターがいます。
思えば、自分で仕事を受けるようになった頃から最近になってまでも、
やりとりをスムーズにしてくれている、
とても思い入れのあるものになってきています。

ブックハカセは、数理検定協会さんが企画・運営しているTOMAC(数理能力検定)で使用していただいているキャラクターです。
生まれてから、たぶんもう三年くらいは経っていると思いますが、
TOMACのウェブサイトや印刷物にキャラクターを登場させる程度の目的で描いて、
上の画像のようにまだまだイメージを膨らます余地がアリアリな状態だったので、
せっかくだからこの世界のもう少し深い所を作ってみようと思いました。

そして数理検定協会さんにも自由に作ってOKですよと言ってもらえたので、このブックハカセの世界を舞台にオリジナル絵本の3作目を制作することに決めました!

というわけでこの記事をきっかけに、これから少しずつ「ブックハカセの絵本」の、ものづくりメモを書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

今のところ具体的な締め切りは設けていないのですが、また展示やコンペに出せればなぁ。

ぐるぐるの副産物

頭の中で色々ぐるぐる考えてしまっていたのですが、
ぐるぐるついでに、脳がゆらいでくれました。

まず、夜布団に入ったときに、
突然新しい絵本のストーリーが少しイメージできて、
しかも絵と一緒に浮かんで、背景までみえたんですよ。
今まで全然イメージできないなぁと思っていたのに。。
楽しくなっちゃって、あやうく寝られなくなるところでしたよー。笑
それよりも期日的にやらなきゃいけない事がいくつかほかにあるのに、不思議です。

そして朝眠いながらも起きたら、
昨日仕込んでおいたごはんパンがちゃんと膨らんで焼けてくれていました。

どこかでのこりご飯をまぜたパンを作っている人がいてずっと気になっていて、
ホームベーカリーで作っている人のレシピをずっと探していたのですが見つけられないでいて、昨晩は思い切って勘で分量を決めて試してみたのです。

まだまだ改良の余地ありな感じなのですが、
まずは膨らんでくれてよかったー。

それから気づいたら、空がキレイだったりとか。(脳のゆらぎに関係ないけれど)

絵本のイメージは鮮明さは無くなってしまったけれど、だいたいのポイントを覚えていられてメモできました。
また絵本づくり日記をはじめられるかなー。

なんだか元気が出なくって、
このサイクルからはなかなか抜け出せないかもしれないなーなんて
へこんじゃっていたのですが、

普段神様にお願いすることなんてないのに、
「神様ありがとう・・・がんばります!」なんて思っちゃいました。
元気出してがんばれるきっかけになるといいな。

赤い虹

今日は夕方に虹がみえましたよ。
赤い虹なんてみたのは初めてでちょっと感動です。

午前に書いたお客さまからも前向きなお返事をもらえたりもして、
なんだかほっとする午後になりました。

どっちが幸せか。

いろいろ考えて書いていると長くなっちゃいました。
恥ずかしながら私の頭の中の話なので、またいっぱい書いてるよーと軽く流してください。すみません!

ある程度年齢や経験を重ねてくると、
だんだん自分の考えができてきて、
自分のペースで物事を考えられるようになってもくるんだけれど、
逆にそれのせいでやり取りがうまくいかなくなってくる所もあるって思いませんか。

昔の自分は何でも「それいいなー」って受け入れることができたけれど、
自分が無い感じがして嫌でもありました。
それからだんだん、経験を重ねて自分で考えて行動できるようになってきて、
昔の自分よりも好きな自分になれた気がしていました。
けれど、なんでも誰かと一緒に楽しめたものにも違和感を感じたりするようになったり、
自分の意見で人に嫌な思いをさせてしまったりするようにもなってきてしまいました。
しかも、それをどうにかフォローしようとして上手くいかない事が多いのが悩みです。
前の自分だとそんな事にはならなかったのに、
何かを得ると何かを失うんだろうか、、なんて思ってしまったりします。

美味しいものを知ると、逆に「あまり美味しくない」という括りもできてしまうのと似ているな。
何でも美味しいなーと思える方が幸せかもしれないとか、たまに思うのです。
それと自分だけの1番美味しいものがある幸せと、
どっちが幸せなのかと意味のない事を考えてしまったりとか。。

そしてまた、年齢や経験を重ねてくると、
誰かに悪い所を指摘されたりすることも少なくなってきて、
より自分のペースですすめるけれど、
本当にこれで良いのかが分からなくなること、ありませんか。

今は一人で仕事をしているのもあって、
とくにそういう部分を指摘してくれる人もいないし、
逆に褒めてくれる人も少なくなってくるし、
自分と違う意見の人と関わることが少なくなってくるので、
人とのやりとりは自分を見つめ直すのに貴重なものだと感じます。

だから、できるだけ誰かの話を聞いて自分の考えと照らし合わせてみたり、
逆に自分の話もして、照らし合わせてもらってさらに意見をもらう、
という事を積極的にしないといけないのかもしれない、それは自分に必要なことなんだ。
と、思いました。(書いているうちに。笑)

でもそれは、相手の協力もあってできることで、
努力してもそんな風にうまくいかない場合が、
結構あるのかもしれないですね。
すべての人が、そんなに優しく話を聞いてくれるものでもないし。

といってもまずは、自分がそういうスタンスでいないとはじまらないわけで、
早速気になっているお客さまに、自分の至らなかった点があったら指摘して♪という質問をメールしてみました。
変なやつだと思われるかな??
でも、思われてもいい気がします。
自分の窓も閉じてしまうよりも、前向きな感じがしたりして。
それにやれるだけやってダメなら諦めもつきやすいですもんね。。

それとも、もっと年齢や経験を重ねていったら
自然にうまくまわりだして悩まなくてすむのでしょうか。。

そんな感じで、いろいろと考えたり反省もする朝でした。

楽しいを伝えること

エド・エンバリーさんのイラストにはじめて出会ったのは、雑貨屋さんでした。
シンプルでかわいくて楽しくて、色もキレイで大好きです。
でも長い間雑貨でしかお目にかかる機会がなくて、
(それ以上に調べたりしなかったのもあるけれど)
先日ようやく、その雑貨たちのイラストの元にあたる、
『Ed Emberley's Drawing Book』のシリーズを読むことができました!
(日本語では『エンバリーおじさんの絵かきえほん 』というような名前になっています。)

これが!!!ほんとにステキなのです♪♪
たとえば「丸に、点を二つたして、線をこう足して行くと、ほら、こんな顔!」
みたいな感じに、色んなものの描き方を途中経過をみせながら教えてくれる本なんですよ。
それがただの“描き方を教える本”ではなくて、
「絵を描くのはこんなに簡単で楽しいことなんだよ」という、
エンバリーさんのメッセージをものすごく感じるんですよね。

親子一緒に楽しめるところが人気のようなのですが、
私自身もいつも悩みながらイラストを描いていたので、
「ほら、もっと楽しまなきゃー」って言ってもらえたような気持ちになれて、ものすごく癒されました。

シリーズ全部の本を参考にしたら楽しい大作を描けそうなくらいに、
ほんとにたくさんのものの描き方が紹介されているのですが、
そのあたりが葛飾北斎さんの北斎漫画みたいだなぁと思います。

北斎さんは日本全国に200人くらいの弟子がいて、(すごいですよねー)
さすがにたくさんすぎたり遠かったりして、
直接教えてもらえない人は絵手本をもとに勉強したらしいのです。

その絵手本は、エンバリーさんの本ような途中経過の絵まではないのですが、
3900図くらいのバリエーションの絵が描かれていたそうですよ。
もしかしたら北斎さんもエンバリーさんのように、
みんなに絵を描く事を楽しんでもらえたらいいなぁと思ったりしたのかもしれないなーなんて、勝手にイメージしちゃいます。

じつは私自身も甥っ子に絵を楽しんで描いてほしいと思って、
「ほら♪このロケット、○と△と□でできてるよー描いてみてごらん」
なんて言ってみた事があるのです。
エンバリーさんや北斎さんのように、たくさんは無理そうですが、
私もそんな楽しさを誰かに伝えていければなぁと思いました。

■私が買ったエンバリーおじさんの本はこれです。(もっと集めたい!)

■北斎さんの情報は↓ここで読んだものです。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 北斎先生!
〜ぼくらの知っている葛飾北斎は氷山の一角にすぎない〜

*北斎漫画のことは第五回に書いてありますよ。