[読んだ] さよなら! 農薬&添加物

自家菜園とか手作りとか、質の良いものを選んで買うなどを徹底できたらいいけど体力や資金も必要で、価値観も色々で自分や家族にとって何が良いのか自信を持つのも難しいなぁと思う。

・・・そんな中でこの本。
私自身、色々見知った中でやっぱりこれとかあれとかは不安に思うから取りすぎに気をつけたいって思う内容がほぼ全部書いてある。簡単にまとめてあるけどポイントを押さえてくれてる。

加えて、実際に不安要素を減らす下ごしらえ方法も書かれている。
これも理論上導いただけのものじゃなくて、監修の増尾さんが「レモンティーのレモンからは農薬が染み出てるのかな?」とか気になったりしたら、リアルで確かめる・・という実験を重ねたものという事で好感が持てた。お湯に染み出るということはお湯で落とせるんだと気づいて、たくさんの野菜で試したとのこと。それらの結果を昔ながらの下ごしらえの方法で良いんだよと野菜別に紹介されている。スーパーの野菜、自家菜園の野菜など不安度に合わせて参考にすればいいのでは。改めて料理の基礎をおさらいする感覚で読めそう。
不安を煽る感じではなく淡々と現状の問題点と対処法が書かれた教科書のような本だと思った。

農薬や添加物なんて気にしなくていいって言う専門家もいて、私としてはそうだったら楽ちんでいいんだけど・・でもあの事には触れてないなぁと気になって不安が解消されない事がこれまで多かった。

かといって不安なものを全部避けられたらいいけど私のスペックでは到底無理で、この本くらいのスタンスで良い落とし所を見つけるしかない、という感じだ。

こんな風に時間をかけて色々考えたりすることで、正しい価値観は1つじゃないんだという事を学べた気がする。
食べものに限らず、自分で見知って考える事で多様性を尊重しようとする姿勢になれて、ある意味で解放されるものなのかもしれないなあ。(それでも実際には色々あるけれども〜)