目の前にある対象の向こうに見えるもの
最近自分で気になっていることがあります。
絵を見ていても、写真を撮っていても、実際見ている対象とは別の何かを見ている。
北斎さんやちひろさんの作品と、自分の撮る写真なんてクオリティとしては比べてはいけないと思うのですが(笑、
何か共通する見方をして、あぁ面白いなぁと思うんです。
それは何かというのはまだ上手く表現できないのですが、
構図とか、線の持つ流れ?というか、なんというか。。うーん。難しいな。
自分の撮った写真の中の好きな1枚を例にあげてみます。
これは、すすきです。
それは当たり前に誰でも思うことだと思います。
私がこの写真をどういう風に好きかというのを細かくあげてみると、
- 空とすすきというシンプルなモチーフであること。
- 空とすすきの面積。すすきの本数。
- すすきが生えている下から上の方向に流れを感じること。
- その流れは流れっぱなしではなく穂にほどよく重心があって、静止画なのだけれど、揺れるようなイメージがわくこと。
- 空はほんのり赤く、雲によって空の中でも重心が下で、上に向かって開放感があり、すすきから感じられる上下の流れのイメージを手伝っているなど、単調じゃないこと。
細かいけれど、、こんな感じです。
たぶん、「これはすすきの写真だ」という印象だけで見終えてしまう人もきっといると思うので、
撮った本人が一番感動しているのかもしれないなと思いました。
それでプロは自分以外の多くの人とその感動を共有できてるって事なのかなと。。
写真って撮った本人が感動した風景を、本人の感性でトリミングした絵って感じですよね。
けれど絵でも同じ事が言える気がするな。この辺の感覚を探るのが最近楽しくなっています。
なんだか良い構図には法則がある気がしています。
今は自然の作り出す流れやフォルムなどがキーになるんじゃないかと思っているのですが、
どうなんでしょう 笑。
でもひとまずカメラのファインダーをのぞいてシャッターを切る事は、
構図を決めるトレーニングにかなりなっている気がします!
写真から一時遠のいていたけれど、またハマっちゃいそうです♪