楽しいを伝えること
エド・エンバリーさんのイラストにはじめて出会ったのは、雑貨屋さんでした。
シンプルでかわいくて楽しくて、色もキレイで大好きです。
でも長い間雑貨でしかお目にかかる機会がなくて、
(それ以上に調べたりしなかったのもあるけれど)
先日ようやく、その雑貨たちのイラストの元にあたる、
『Ed Emberley's Drawing Book』のシリーズを読むことができました!
(日本語では『エンバリーおじさんの絵かきえほん 』というような名前になっています。)
これが!!!ほんとにステキなのです♪♪
たとえば「丸に、点を二つたして、線をこう足して行くと、ほら、こんな顔!」
みたいな感じに、色んなものの描き方を途中経過をみせながら教えてくれる本なんですよ。
それがただの“描き方を教える本”ではなくて、
「絵を描くのはこんなに簡単で楽しいことなんだよ」という、
エンバリーさんのメッセージをものすごく感じるんですよね。
親子一緒に楽しめるところが人気のようなのですが、
私自身もいつも悩みながらイラストを描いていたので、
「ほら、もっと楽しまなきゃー」って言ってもらえたような気持ちになれて、ものすごく癒されました。
シリーズ全部の本を参考にしたら楽しい大作を描けそうなくらいに、
ほんとにたくさんのものの描き方が紹介されているのですが、
そのあたりが葛飾北斎さんの北斎漫画みたいだなぁと思います。
北斎さんは日本全国に200人くらいの弟子がいて、(すごいですよねー)
さすがにたくさんすぎたり遠かったりして、
直接教えてもらえない人は絵手本をもとに勉強したらしいのです。
その絵手本は、エンバリーさんの本ような途中経過の絵まではないのですが、
3900図くらいのバリエーションの絵が描かれていたそうですよ。
もしかしたら北斎さんもエンバリーさんのように、
みんなに絵を描く事を楽しんでもらえたらいいなぁと思ったりしたのかもしれないなーなんて、勝手にイメージしちゃいます。
じつは私自身も甥っ子に絵を楽しんで描いてほしいと思って、
「ほら♪このロケット、○と△と□でできてるよー描いてみてごらん」
なんて言ってみた事があるのです。
エンバリーさんや北斎さんのように、たくさんは無理そうですが、
私もそんな楽しさを誰かに伝えていければなぁと思いました。
■私が買ったエンバリーおじさんの本はこれです。(もっと集めたい!)
■北斎さんの情報は↓ここで読んだものです。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 北斎先生!
〜ぼくらの知っている葛飾北斎は氷山の一角にすぎない〜
*北斎漫画のことは第五回に書いてありますよ。