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日々のものづくり&気になることいろいろメモ

安曇野ちひろ美術館に行ってきました

安曇野ちひろ美術館が12月から冬期休業に入ってしまうので、
せっかく近いのに・・・と思っていそいそと出かけてきました。

美術館のある北安曇郡松川村には、いわさきちひろさんのお母さんの実家があって、
ちひろさん自身も小さい頃によく訪れていたようで、
童画家になってからもアトリエ兼別荘を建てるほど、親しんでおられたようです。

私は自分が本当に有名な画家さんの絵をたくさん見たりしていないんだなぁと実感して恥ずかしくなるのですが、
北斎さんの時と同様、こんなにちひろさんの作品をきちんと見たのは初めてで、
今日もまた色んなものを肌で感じる事ができました。
(最近になってようやく自分にもいい絵を見られるアンテナが備わったのかもしれません。。)

構図や色使い、タッチなどはもちろん素晴らしかったのですが、
テーマが統一されていて、ちひろさんの想いがとても強く感じられる所にぐっときました。
ちひろさんは戦争を体験されていて、子どもたちの平和を祈りつづけ、絵を描き続けたのだそうです。
私にも平和やみんなの幸せを願う気持ちはあるのですが、
やはりちひろさんの経験から湧き出たその祈りのパワーには到底かなわない!と思いました。
生涯一つのテーマで描き続けたと言えると思うのですが、
そういえば自分はそういう所が弱いのかもしれないと気づくことができました。

ちひろさんは徹底して絵の腕を磨いていたし、
平和を願う想いも生き方に大きく現れていてとても大きなベクトルを感じます。
自分にも何かしらベクトルを感じてはいるのですが、
今こそ努力してチカラを付けていかねばならない時なのかもしれないなと思いました。

がむしゃら・・とまではもう行かないかもしれません。
やっぱり、自分自身と周囲(家族など)との生活もあって、
そこから視線をそらしてまで頑張るのは良い事だとは思えないし、
良い作品が生み出せるとも思えない。
と、似たような事をちひろさんもおっしゃっていたようでとても胸に沁みました。

ほんとに、色々な方の作品や、人生に触れたいなぁと思い始められていて、
なんだか最近心がぽかぽかです♪

ちひろ美術館・東京/安曇野ちひろ美術館

北アルプス
安曇野ちひろ美術館の敷地内からみた今日の北アルプス