2020年いちばん読まれた絵本作品は…

今年も残りわずかとなってしまいましたね。みなさま、一年間どうもありがとうございました。

振り返ると2020年はコロナ禍の中、6作目『へそまがりんご?』入賞が一番のニュースと言えそうですが、じつは絵本の作品たちをkindle配信しはじめた年でもありました。

amazonでは売れ筋ランキング・新着ランキングなどのページが、kindle内の絵本カテゴリーにもあり、そこに入るのを見る度ワクワク。励みになりました。でも!それはそれとして、管理画面のデータから自分の作品同士の中での読まれやすさが分かったのが、何より収穫かなと思います。

そんな訳で、自作絵本のkindleランキングを発表してみることにしました。

1位『へそまがりんご?』6作目(2020年)

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ダントツでした。クマックルくん、やったね!

 たくさん読んでいただきうれしいです。ご購入もいただき、どうもありがとうございました。頑張って作って良かったです。

これは展覧会でいただいたご感想なのですが…、絵については色やキャラクターたちの雰囲気・りんごの木の造形をお楽しみいただいていたり、 お話については、りんごの木の気持ちに共感していただいたり、色々なことが織り込まれたお話ですね、なんて深く読んでくださったりもしていましたよ。kindleで読んでくださったみなさまはどう感じられたかな。気になりますー。
いつか、思わず感想を言いたくなるような作品を作れたらいいなあと思いました。

そして、そのほかの作品たちはこんな順番でした。

2位『りんごのわけかた』4作目(2009年)

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3位『くまのくまっくる』1作目(2004年)

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4位『アフロくんのひきだし』2作目(2008年)

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5位『ええっと たぶん かなったな』4作目(2017年)

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6位『ぼくのかいたい おめん と めがね』5作目(2018年)

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上記のようになりました!正直なところ、新作よりも試しに出してみた初期作品のほうが読まれやすい事が分かり、複雑な気持ち(※)でしたが、半年後に参戦の『へそまがりんご?』がグングン追い抜いて、それまでの3倍くらいの人に読まれてガッツポーズでした。よかったー。
※→ポストカードにすると新作の方が好評なので、泣いてはいません~。

これからも良い作品づくりが出来るよう頑張っていきたいと思います。

ちなみに、紙の本も販売しています。紙の手触り・ページをめくって読む感じもなかなかいいですよ。私自身は紙の絵本推しです!何卒よろしくお願いいたしますー。slowlygrowSTORE

それではみなさま、よいお年を!

一文に首ったけ

かおじゅうでにっこりわらいました“かおじゅうでにっこりわらいました”

『チム・ラビットのぼうけん』に出てくるこの一文に一目惚れして、色々とかみしめています。

とにかく、かわいく感じて、なぜかスマホの待ち受け画面に表示させ、字面を目にするたびにニヤついてみたり。
今制作中の絵本で、どう描こうか悩んでる表情はきっとこの感じだと思い、息子とどういう顔かな?探って描いてみた中に、亡き母に似た顔が混じっていて、うれしくなったり。

本を2冊とも読み終えると、ほかの章には出て来ない言い回しでした。
とてもしょぼくれた顔をしてた かかし が、主人公と触れあい最も心を動かされた瞬間にうかべた、特別な表情だったようです。

ほかの言葉に書き換えるとどうなる?と考えてみたりしました。
 ・・・たいそう喜んでにっこりしました。
 ・・・とてもうれしそうに満面の笑みを浮かべました。

ここで、「…あ、きっと満面の笑みというのを簡単な言葉にしたのかも?」と想像。そうなると、「あれ?(満面の笑みだと割りと普通の印象)」でした。言い回しでこんなに印象が変わるのか、、か、かわいい!…という具合に、、この一文についてずっと考えてしまっていました(恋?)。

字面からうけるイメージでこんな風になるのが新鮮で、もっと出会いたい、自分も口にしたいし、作品にもちりばめられたらいいのにと、からだじゅうのさいぼうが言う感じなのでした。
ほかの本でもそうなのですが、石井桃子さんの訳、なんて素敵なのでしょう。

チム模写
挿絵もお話も、ものすごく素敵なので、ぜひ本を読んでみてください。
ちょっと特別な子うさぎ、チムの様子が、元気な我が子とも重なり、成長をあたたかく見守るような気持ちで読めました。

『チム・ラビットのぼうけん』
A・アトリー 作
石井桃子 訳
中川宗弥 画
童心社
この本の紹介ページ

おまけ。

11ぴきのねこ人形
これも、かおじゅうでにっこり かな?11ぴきのねこの、とらねこ大将人形。
この人形も母似で、うちの息子にも似てたりするので、少しは私にも似てるんでしょうか?
最近こんな風に笑えているか自信がないので、もっとニコニコしていきたいと思います。

10月の全ページ試し読みできる絵本

全ページ試し読みできる絵本10月のおはなし全ページ試し読みできる絵本10月「ええっとたぶんかなったな」全ページ試し読みできる絵本10月「アフロくんのひきだし」

本屋さんでなんとなく手に取って一目惚れするみたいに、本を買うのも楽しいですよね。そんな思いで絵本作品を公開しています。

普段は冒頭の数ページのところ、いま、2作品ピックアップして全ページ読めます。
今月は2017年制作の『ええっと たぶん かなったな』と、2008年制作の『アフロくんのひきだし』です。

どうぞアクセスしてみてください!

※全ページ公開は終了しました(2019/11/1)。

絵本LINEスタンプ、2作品リリースしました。

絵本のLINEスタンプ『ぼくのかいたい おめん と めがね』『ええっと たぶん かなったな』の2作品リリースしました。
絵本たちの世界は、みなさんに読んでもらう事で広がっていくようです。存在を知ったり身近に感じていただくきっかけになればと思い、たっぷり40個ずつ制作しました。

▼絵本『ぼくのかいたい おめん と めがね』スタンプ
https://line.me/S/sticker/9251509LINEスタンプぼくのかいたいおめんとめがね

▼絵本『ええっと たぶん かなったな』スタンプ
https://line.me/S/sticker/9188379LINEスタンプええっとたぶんかなったな

[検索ワード]→クリエーターズ内で「おめんとめがね」「ええっと たぶん」で出てきます。

https://slowlygrow.jp/picturebook/index.html
絵本の試し読み、ぜんぶ読める作品が一定期間で変わります。 この機会にぜひお読みください。ご感想もお待ちしています。

[取扱店] 乙女屋にて絵本のお取扱いが始まりました。

乙女屋さんで絵本が並べられた様子

大阪 中崎町の 乙女屋さんで絵本3作品『ええっと たぶん かなったな』・『ぼくのかいたい おめん と めがね』・『くまのくまっくる』を取り扱っていただいています。

絵画、ぬいぐるみ、人形、アンティークなどの乙女屋さんこだわりの品々の中に、特に『ええっと たぶん かなったな』の居場所をみつけてもらえた気がしました。 お近くにおいでの際はぜひ。

乙女屋
大阪市北区浮田2-7-9
14:00 - 18:30(sun -18:00)
定休日・営業時間は変動します
http://otomeya.ocnk.net/

[取扱店] 月とビスケット. にて絵本のお取扱いが始まりました。

『月とビスケット.』さんで絵本が並べられた様子

9月からカフェ「月とビスケット.」さんの販売スペースで、絵本2作品『ええっと たぶん かなったな』・『ぼくのかいたい おめん と めがね』を取り扱っていただいています。

おいしい焼き菓子とコーヒーと、絵本や児童書なども読める幸せな空気が流れる空間に、私もよく癒されにいきます。お近くにおいでの際はぜひ。

月とビスケット.
安曇野市穂高柏原4326-8
木曜 - 土曜
10:00am - 4:00pm
0263-87-7031

月とビスケット.外観

 

絵本試し読み・ストアOPENしました

新しいトップページこのサイトslowlygrow.jpが新しくなって、動きがついたり、スマホ対応になったり、絵本が読めたり、買えたりするサイトになりました。

ご紹介したいのは下記の2点。
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見どころ〈1〉絵本の試し読み

絵本indexへ

 

絵本試し読みスマートフォンで読む時

〜大きな画像で、めくって読める〜

実際に手に取ってページをめくる感覚に近くなりました!大きな画面だとより楽しめます。 スマホでは横長画面にしたり、指二本で拡大してみるのがおススメです。

〜今だけ全ページ読める(期間限定)〜

数点ずつ入れ替えながら公開する予定です。9月は5作目(最新)の『ぼくのかいたい おめん と めがね』と、1作目『くまのくまっくる』の2作品をお楽しみいただけます。その時に全部読める絵本には、下記のようなマークがついています。

絵本今だけ全ページ試し読み見本

見どころ〈2〉絵本が買える

ストアのページへ

〜ストアOPEN〜

 

読まれる→売れる→作者やる気up! 今は絵本だけですが、いずれ抽象画なども買えるようになるかも? 売上げは次の絵本を印刷・製本する資金へ。 クレジットカードも使えます。 ストアは今後、絵本の写真や、買い物の流れが分かるページを更新予定。
ストアトップページ

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そんなわけで、みていただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたしします!

『Getting’ Happy!展』出展作品リスト

会場の様子

絵本

ええっと たぶん かなったな表紙

『ええっと たぶん かなったな 〜なきむしエンがないた日〜』

なきたいとき からだのまんなかあたりに あめをふらせる エンが、あるひ であったイモムシのモムをたすけるために、ねがいがかなったりかなわなかったりする ふしぎなばしょロモチへのたびに出かけます。

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この絵本のくわしい解説を読む

抽象画

心の種火を確認するように描き始めました。

種火2

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種火3

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種火4

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種火5

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[絵本]ええっと たぶん かなったな

『ええっと たぶん かなったな』え・ぶん カワカミサエコ

エンは なきたいとき、
からだの まんなかあたりに こっそりあめをふらせます。
そうすると めからなみだが でないので、

まえは 「なきむしエン」とよばれていたけれど、
いまではすっかり ただの「エン」です。

「なきむしエン」だったころは、
なみだでせかいが にじんでみえて ころんでばかり。
あぶなくて おさんぽさえも みんなにやめろととめられて、
おうちでひとり ないてばかりのまいにちでしたが、

ただの「エン」になってからは、
こっそりあめをふらせながら なんでもできて
みんなとたのしく くらせています。

そんなあるひ、
「だいじょうぶ?」と こえをかけられました。
さいきん ひっこしてきた おむかいさんです。

エンは ドキッとしました。
とっさに「ええっと、なんのこと?」などといって とおりすぎましたが、
おむかいさんなので まいにちかおを あわせてしまうのでした。

「きみ、だいじょうぶ?」
「ねえねえ、だいじょうぶ?」
「おーい! ほんとうに だいじょうぶなのかい?!」

こまったことに そうきかれればきかれるほど、
エンはどんどん なきたくなるのでした。
そして とうとうこらえきれなくなって、
めから なみだがこぼれてしまったのです。
エンはおどろき いちもくさんに にげだしました。

むらのはずれの はらっぱのおくの
せのたかい くさむらのなかに かくれて、
めからながれるだけの なみだをながしました。

そして さいごのなみだをぬぐいながら
エンが「はぁ、かえりたくないな…」と つぶやくと、
こんどは ほかのだれかがなきだしました。

「ぼくは、かえりたいよ…」

いもむしのモムでした。
モムは なきながらいいました。
「とりにつかまり いのちからがら にげだしたのはいいが、
おっこちたのが ここさ。このあしで やまは あるけないだろう?
なかまと ロモチであうやくそくなのに、はたせないんだよ…。」

ロモチが やまのうえのほうにある ということは
うわさに きいたことがあります。
ほんとうにかなしそうな モムをみて、
エンも なきたくなってしまいました。

「ええっと… わたしなら、あるけるかもしれない。
わたしが いっしょにいくよ。」
エンも きょうはかえりたくなかったので、
ちょうどよい ようじだとおもったのです。

モムはとてもよろこびました。

やまにはいると ふかいもり。
ながいくねくねみちが、ずっとおくのほうまで つづいていました。

ちかみちをしようとすれば イライラクサの しげみのトゲトゲが
チクチクささっていたいので エンはなきたくなりましたが、
モムのはなしをきいていると なんとかきがまぎれます。

「ロモチはね、みちのりが けわしかったり なんてことなかったりとか、
ねがいが かなったり かなわなかったりする ふしぎなばしょなんだって。

めじるしは、タブンノキ とよばれる おおきな き で、くちぐせがね…」
さいごまで はなしおわらないうちに モムはだまってしまいました。
さなぎになったのです。

さなぎになったモムは つきあかりがすけて
ほうせきみたいに きれいでした。
エンは あるきながらなんどもながめ、タブンノキのくちぐせは
やっぱり “たぶん” かな?とかかんがえて きをまぎらせました。

「おお。それは“たぶん”、ロモチョウのさなぎだよ。
「あ!あなたは、タブンノキさん?」

「ああ、そうだよ。たぶんね。」

エンは すこしわらってしまいました。
じぶんのなまえなのに、たぶん だなんていうひとに あったことがなかったからです。

そんなエンをみて き もにっこりしました。
「わたしのことは、みんな すきかってによぶ。
いまは タブンノキ とよばれている 。おそらくね。

わたしは きがついたらここにいた。
いままで たくさんのことを ひとからきいてきたが、なにしろ ここからうごけない。
じぶんで たしかめたことがないから たぶん なのだよ。」

「ええっと、ここがロモチという ばしょなのですか?」
「それもよくきかれるのだが、
たぶんここは ロモチというばしょではない。
かんがえるに ねがいをかなえるのは、ここ、ロモチ。
コ、コ、ロ、モ、チ、しだい。ということなのだろう。おそらく。」

エンはしばらくかんがえましたが、
よくわからなくて なきたくなりました。
「そんなときはたぶん、ふりかえらず、ただおもうがままに
まっすぐすすんでみればいい。おそらくそれでいい。」

そのとき「おはよう」とこえがしました。
みてみると はねがすこしぬれてくしゃくしゃした チョウがいます。
「モムさん?!だいじょうぶ?!」と エンがきくと、
「うん だいじょうぶ、すぐかわく!」と げんきにこたえました。

すっかりきれいなチョウになったモムは、ぎこちなくとびたちました。
「やくそくのばしょは このおくだよ。ありがとう!いくね!」
エンはおいかけました。

もりをぬけると モムとそっくりなチョウが たくさんいて、
いっせいに とびたとうとしていました。
「そういえば、キミのねがいはなに?いってみなよ!」モムのこえです。
「わたし…わたしは、、つよくなりたい!」エンのこえがひびきわたりました。
でもどういうわけか、さけびながら なきたくなってしまいました。
「あーあ。かなわなかったな」

チョウたちがとびたつと あたりがよくみえて
なんぼんかのみちが あらわれました。
タブンノキ がいったとおりに まっすぐすすんでみると、
のぼってきたみちよりも すこしあるきやすく
ちがったけしきが みえました。

いえにつくとほっとして、エンは さっそく なきたくなりました。
すると、やっぱり おむかいさんがやってきました。

「だいじょうぶ?」

「ええっと… だいじょうぶ、すぐかわく!たぶん…ふふふ。」

エンは ロモチのことをおもいだして すこしわらってしまいました。
すると それにつられて おむかいさんも くすくすとわらいました。

あいかわらず、エンのまんなかのあたりは あめふりなままでした。

おしまい

この絵本の解説を読む

Gettin’ Happy!展 終了しました。

今日は Gettin’ Happy!展 の最終日でした。

あっという間の5日間。足を運んでいただいたみなさま、応援してくださっていたみなさまも、どうもありがとうございました。

今回は自分の分岐点のような時期と重なった展覧会で不安もあったのですが、作品を一緒に観ながら感想を聞く事がいつもと違い素直に嬉しく感じられたので、とてもホッとしました。あたたかい言葉がじわじわと肌にしみ込んで行くような感覚です。

またそんな中で、作家さんともお話ができた事も、とても参考になったし楽しくて参加して良かったなあと心から思えました。どうもありがとうございます。

このような良い機会をくださったミレージャギャラリーさんにもいつもながら感謝の気持ちでいっぱいです。

また引き続き作品をつくっていきたくなりました。頑張りたいです。