ユーモアの中の哀しさ

jojorabbit drawing

映画『ジョジョ・ラビット』を観て

子ども目線の戦争という感じ…。ユーモアさと、哀しさ・痛みが絡み合う、とても印象に残る作品でした。

お母さん・エルサがとってもきれい。ジョジョの友達かわいい。そして個人的には、テーマの重みに相反する魅力への戸惑い…ユーモアさに対してもそうですが、なかでも街や衣装のデザイン的な魅力には、当時のデザイン戦略?を思い出して少し怖くなったりしました。

鑑賞後もパンフレットで詳しく知れたり、監督と出演者のユーモアたっぷりな仲睦まじいインタビューの様子も楽しいし、ツイッターで色々な人の感想読むのも楽しくて、何週間かたった今もあとを引く気持ちよさがあります。

10歳の息子とも一緒にみました。戦争の話でどうかな…と思いましたが、面白かったそうです。あのシーン辛かったよね、とか、あれはああいうことかな?とか家族で感想を言い合うのを楽しんでいます。

<映画『ジョジョ・ラビット』公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/

こんな映画の見方

海獣の子供パンフレット

なつのおもいで。
『海獣の子供』を3回観たのですが、偶然楽しい映画の見方をしましたよ。
https://www.kaijunokodomo.com/

1回目。
原作未読の私は、ただただ作り込まれた映像に「な、なんだこれは…!」と打ちのめされました。
プールで泳いだあとだったので、主人公たちが泳ぐシーンで水や光の感触を肌で思い出しました。

その後ネット配信で制作の参考にされたらしいオーシャンズ(2010)や関連作品の実写映像みると「海の生き物の様子、本物だったんだ!」ってただただ感心。

2回・3回とみるうちに、物語が気になっていきました。
それで「この後原作のマンガを読んだら終わりだ、堪能したなあ」と思ったのですが、実際読んだらさらにもう一回映画をみたくなりました。
公開期間がもう少し長ければ4回目もあったかもしれません。

そんな訳で、まるで全身で観たような感覚になったのでした。

同じ会社が作った『鉄コン筋クリート』もやっぱり凄くて、原作と映画は別作品みたいでそれぞれの素晴らしさ。ほかの作品はどんな感じかなあ。