今日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、
絵本作家の荒井良二さんが出演されていました。
荒井さんに出会った数年前は、
カラフルでラフな感じのかわいい作風だなぁという印象はあったんですが、
じつは長新太さんの方が好きだったんです。
けれど最近その自由でダイナミックな感じに胸がきゅっとなった事があって気になっていた所の出演。
これは見なくては!とテレビにかぶりつきました。笑
自由で楽しげな作品の裏にはやはり荒井さん流の大きいベクトルが存在していました。
うまい表現ではないかもしれませんが・・
自分の中の「おとな」と常に心の中で戦っているそうなんです。
おとなは上手くまとめようとしてしまうけれども、
それでは当たり前になってしまう。とにかく自由に!と。
実際に、絵本づくりの現場に密着していたのですが、
絵の描き方も、とにかく最終型のイメージをせずに手を動かして、
当たり前の発想を避けつつ「ひらめき」の繰り返しをしていました。
これは、ひらめく事ができる時はかなり楽しそうだけど、
先の見えない分(あえて見ないのだけど)かなり不安もあるだろうな。。
そのリスクに立ち向かって乗り越え続ける所がプロなのですね。ステキです。
荒井さんも手をどんどん動かしている時はこどものように楽しそうないききとした顔をされていたし、
逆に手が止まってしまった時はずーんと重い表情をされていました。
印象的だったのは、絵本のサイン会で小学生にこっそりと、
「下書きの線消したほうがいいよ・・」と注意されて、やったー!って喜んだというお話。
こどもに身近な作品に仕上がってる事が証明されたからだそう。
確かにそういう目線というのでしょうか、何に向けて描くのかをちゃんと意識するのって大切ですよね。
なるほど、そうすれば自分の殻にこもったような作品になりにくいのかも・・
それと、お家の中も印象的でした。
荒井さんはあらゆる家電たちに顔を描いてあいさつをしていました。
冷蔵庫、やかん、炊飯器・・・もっと色々あったのに思い出せないけど、
それぞれがかなり愛らしくて、うわぁぁあっとなりました 笑
あんなにかわいいコ達に囲まれてたら楽しいだろうなぁと思うけれど、
きっとそれは、自分の心次第なんですよね。
常に好奇心のアンテナを働かせて自分の中のこども心を引き出していると、
日々の感動や発見がいつかの作品の材料になるかもしれないし、
そうじゃなくても毎日が楽しくなりそう!
荒井さんは、はじめて絵本をつくろうとした時に、
こども達はどんなことに喜ぶのかなーと悩んで、
最終的に、そうだ、こどもの頃の自分が喜びそうなことをすればいいんだ!
とひらめいて、動き出せたのだそうです。
私も荒井さんのような大きなベクトルにはできないかもしれませんが、
毎日を楽しく過ごして、よい作品につなげられればなぁとワクワクできました。
自由にのびのびといこう♪
荒井良二さんのホームページ
「プロフェッショナル 仕事の流儀」番組ホームページ