プロってなんだ
これまで“お金をもらえる=プロ”なんだから自信を持たなくちゃ、みたいに考えていて、最近そんな自分が恥ずかしいと思うようになりました。
前まではどうすればプロとしての自信を持てるんだろうと思っていました。そもそもプロってなんだろうとか。
で、例えば、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』は「あなたにとって“プロフェッショナル”とはなんですか?」と聞く場面がある番組なのですが、仮に、あくまでも仮に、私が出演する事になったとしたら、「お金をもらえるのがプロです」なんて、そんな事は言えない!笑 想像するだけで赤面しちゃいます。
その番組をみてそう思うのと似たような感じで、色々と本を読んでいるうちに、自分が的外れな事を思っていた事に気づいたんです。的外れというか、そういう考え方だと幸せになれないというか。。
結局、プロとは何か?というのはそれぞれの意識の中にあって、はっきりしたこたえは無いのかもしれないのですが、一つ、絵本作家の長谷川集平さんがおっしゃっていた事が、私の中のこたえに近いかもしれないと思いました。
「自分の作品が受け入れられるかどうか、常に不安なわけですよ。ただ、それはプロフェッショナルであれば克服しないといけないんだろう、と思う。相手が気に入っても気に入らなくてもそれが自分の作品なんだし、その作品の世界を深めていくことがぼくらの仕事なんだろうと思うからね。(『絵本づくりサブミッション 筑摩書房』より)」
長谷川さんは作家としての立場でおっしゃっていたのですが、よく考えるとこれは広い意味にも解釈できるなーと思うんです。
たとえば身近なところで主婦にも。
自分の作ったごはんが家族に美味しいと思ってもらえるか常に不安だけれど、美味しく作ろうとする。とか。
主婦はお金をもらって家事をしているわけじゃないけれど、プロっていえるよなって。お金なんか関係ない。
ということから、その仕事を深めていこうと意識して、行動することがプロなのかもなぁ・・・と思えたわけです。
もう自信を持とうとか、プロ意識を持とうとかいう事は気にせずに、ただ目の前の事に没頭すればいいんだ♪という気がしてきましたよ。